グローバル社会が進んでいる現在、孤立した島国の日本で「日本語しかしゃべれない」
と言う人が多いのは致命的な現状だと思います。
実際、30年前くらいの教育でも中学校・高校・大学と必ずと言っていいほど
英語の授業はありましたよね!?
得意・不得意はあるにしろ、テストではある程度の点数を取ることができる
日本人だと思いますが・・・その中のどれだけの人が
外国人に道を聞かれてきちんと答えられるでしょうか!?
海外旅行に行って、機内や移動・レストラン・ホテルでも困らないぐらいの英語は
実は・・学校のテストでやってきたレベルなんです。
教科書に書いてある英語は読める・単語もいちをかける・・・
しかし喋れない!!
多くの日本人は、英語を学校で学んでも喋る機会がありませんし
社会に出て、実際に必要がないともちろん学校でのテストの事なんて忘れてしまいます。
そんな日本の教育の仕方では、なかなか言語が上達しないのです。
現在、親の立場であるあなたが考えているのは
「自分の子供には、大きくなってから世界に羽ばたいてほしい」
「小さい頃から、英語を学ばせたい」
そのような考えの方も多いのではないでしょうか!?
そこで、バイリンガル子育てをするにあたって
失敗しない為の親の3つの心構えをまとめてみました。
子供の年齢に合わせて親子一緒に楽しむ事
まず忘れてはいけないのが「バイリンガル育児」は子育てです!
子育ても教育の一環だ!!とおっしゃる方もいるかもしれません。
もちろん大きなくくりで囲むと子育ても教育の一つでしょう。
でも、どうですか?
学校の教育と同じように「読む」「書く」を繰り返し
頭にたたき込むような事を子供に要求してしまったら・・・
子供にとって、とても息苦しい空間になってしまいます。
家庭は、子供にとって一番好きな場所&安らぐ場所であるべきですので
母親または父親が言語を教える「先生」の立場になってはいけないのです。
親は子供にとっての見本です!しかし先生ではありません。
親も一緒に楽しむ!これが一番、子供にとっていい見本になるのです。
0歳児‐1歳児と楽しむ方法
「1歳児以下の子供に対して?」と疑問に持ちました?
もちろん、バイリンガル育児はすでに始まっています。
お母さんのお腹の中にいる時から、胎児は言葉・音を聞いています。
「お腹の赤ちゃんに話しかけてね!」
「音楽を聞かせると胎動が激しくなるよ~」
これは、胎児でも耳が発達して聞く能力を備えているからなんです。
母親・父親の声を少しずつ覚えていきます。
声や音に反応します。
つまりこの時から、バイリンガル育児は始まっているのです。
新生児と一緒に過ごす時間はに、音楽を流しましょう。
Youtubeでも、今では簡単に聞きたい音楽を探すことができますよね。
英語の子供向けの音楽を繰り返し流すことで、英語が得意でない親でも簡単に
覚える事ができます(子供の歌は覚えやすい!)
覚えて来たら、子供をあやしながら口ずさむ・・・
リズムに合わせて一緒に楽しむことができます。
2歳児~と楽しむ方法
喋る事を含め様々な事に好奇心を持ち始めたら
その好奇心を最大に生かしてください。
- 音楽を聴く
- テレビ・映画を見る
- 絵本を読む
- おもちゃで遊ぶ
- ママのお手伝いをする
全ての事が、子供にとって楽しい時間です。
日本語でも英語でも同じ事ですが・・・
できるだけ子供と一緒に過ごし、一緒に遊び
子供が興味を持った言葉を一緒に繰り返します。
そこで、何か間違ったワードを言っている場合は
ママが正しい言い方で繰り返してあげるだけ・・・ただそれだけのことです。
子供は、日常の生活から第一言語を覚えていきます。
周りから聞こえる家族の声、歌、おもちゃの喋る声・・・
全て真似したくなるのが、子供の好奇心です。
第一言語と同じように
第二言語も同じだけの時間その環境を作ってあげ
自然とその環境を子供と一緒に楽しんでください。
親が強い意志を持ち続ける事
世の中には、「バイリンガル育児」について批判的な考えの方もいるでしょう
- 両親が日本人なのに、英語教育は無理だ
- 2言語を使う事で、子供が混乱する
- 2言語とも中途半端になる
このような意見を持つ方もいるでしょうが
もし、自分が「バイリンガル育児」をすると決めたのであれば
周囲の意見に惑わされることなく
自分の意思を強く持つことが最も大切です。
バイリンガル育児は、持久戦です。
「2~3年で子供がペラペラと喋れるようになる!」
そのような期待を持っている方は、
バイリンガル育児は始めない方がいいかもしれません。
私は、今まで北米・中米で暮らしてきて多くのバイリンガルの子供と接してきました。
現在暮らしているヨーロッパでは、
あまり子供のバイリンガル教育は行われていませんが・・・
バイリンガル育児に必要なのは
高額な教材・教室ではなく、親の強い意志であることは確かです。
外に出た時に、子供と英語で話す事を恥ずかしく思っていませんか?
子供が英語を拒否した時にかわいそうだと同情していませんか?
子供が無言になったのは、自分のせいだと思い詰めていませんか?
日本語一ヵ国語だけで育てた方が、子供の言語は上達するはず・・・
そう思っていませんか?
子供が持っている知能の可能性は、あなたが持っているよりももっと大きなものです。
日本語だけで育った人であっても語彙力には差がありませんか?
それって、その人がどのような環境で育ったかに違いがあるからです。
たった一ヵ国語であろうとも、本を読む習慣がない・勉強が嫌いだと・・・
語彙力のないまま大人になりますよね?
(それは語彙力がなくても、普段の生活に問題はないからです)
バイリンガル育児をする事によって、第一言語の上達ができていない場合は
やり方が間違っているからであって・・・
子供の脳の容量を超えているからではありません。
親が不安になると、子供は見本を見失います。
バイリンガル育児をすると決めたのであれば、
どんなことがあってもあきらめる事なく、自分の意思を強くもってください。
叱る・強制する・否定するのは逆効果
「比較的家庭にいる時間が多い4歳児以下の時は楽しくやっていけたのに
幼稚園・小学校に入ってから英語を話さなくなった」
このような話をよく聞きます。
これは、子供の環境が大きく変化した事に原因があります。
子供のコミュニティーである、友人が日本語だけを使うので
「誰も使わない英語を使いたくない」
そんな感情が、子供に芽生え始める事でしょう。
そのような状況が来た時に
英語を話さない事を叱ったり、強制するのは子供にとって逆効果です。
英語(第二言語)を話す・使う=楽しい
これが一番大事な事を忘れないでください。
どのようにしたら子供を叱る事なく
英語の環境を多くもっていけるのかを考えていきます。
子供の育つ家庭の環境によって、方法は大きく異なってくるでしょう。
- 日本在住、両親日本人で英語はどちらも話せない
- 日本在住、両親日本人で片方または両親が英語を話せる
- 日本在住、片親が日本人・片親は外国人
- 海外在住、両親日本人
- 海外在住、片親が日本人・片親は外国人
まとめ
グローバル社会が進むに当たって、英語が喋れないと不利になる将来がくるのは
確実だと言えるでしょう。
自分の子供の為にも、そして自分自身の為にも「バイリンガル育児」を行うにあたって
失敗しない為に知っておきたい3つの心構えをお話してきました。
子供に楽しい時間を提供する事は、第一言語も第二言語も同じことです。
親子で一緒に楽しみ、否定・強制しないことが大切です。
さらに、子供が成長するによって反抗期・抵抗期もあるでしょう。
この時に親が不安になって諦めてしまう・叱ってしまうことがないように
正しい「バイリンガル育児」を学ぶ必要があります。
私のブログでは、これからも「バイリンガル育児」について豆知識・体験談など
書いていきたいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。