日本人同士の結婚の場合、9割の女性が旦那さんの氏を名乗る事で夫婦同姓になります。
つまり、今まで名乗ってきた苗字を捨て新しい苗字+名前で新たな人物が形成される事になります。
もちろん、これが昔からの伝統的な流れで違和感を持たない人がほとんどでしょう・・・。
苗字が一つだけ!と決められている日本政府のルールでは、
結婚後旦那の氏を継ぐか、そのままの氏を名乗り続けるかを選択させられるのです。
私がメキシコに住んでいた時に、いつもきまって2度聞かれていた質問です。
「名前は?」
「(例)山田 花子です。」
「フルネームは?」
・・・
とこういう流れになるのです。
私の名前があまりにも短いからこのように聞かれてしまうのです。
メキシコもスペインも同じように苗字を2つもちます。
名前はファーストネームとセカンドネームをもつ人だとフルネームは
ラファエル ナンチェス ナダル コントレエラス
(名前1) (名前2) (父親苗字)(母親苗字)
メキシコの会社に就職していたので・・・
何か、政府の正式な手続きをする時には
私の名前は
花子 山田 山田
(名前)(苗字1)(苗字2)
と、書類に書かれたほどです・・・。私、山田・山田(笑)
さて、結婚すると!?
入籍をしても、女性が名前を変える事は常識ではありませ。
そして、その夫婦から生まれてきた子供の名前は?
旦那: ラファエル ナンチェス ナダル コントレエラス
(父親苗字) (母親苗字)
妻: ハナコ ヤマダ
子供:ベイビー モモコ ナダル ヤマダ
(名前1)(名前2) (父親苗字)(母親苗字)
と、なります。
これで、スペイン・メキシコの政府への登録は完了、出生届けではこうなります。
IDなどのカード・書類にはフルネームを使い
簡潔に名前を紹介する時は、名前1+父親苗字だけ言う時もあります。
さて、ここからが!!!!面白い?ところです。
私は、実際にスペイン人と結婚した純日本人なんですが・・・
アパートの契約・住民票全てIDはパスポートを使いましたので
契約書類は、全て(例)「山田 花子」です。
日本人の感覚で、入籍後に旦那の苗字をもらいたい♪なんて思ってましたが
正式に改名すると、今までの全ての書類変更・契約書類名変更と大変なのでこれは面倒です。
ちなみに、日本大使館で外国式での結婚・入籍をした事を日本政府に伝える必要があります。
新本籍地を決め(日本国内の住所☜実際住んでないのに、決めなければいけません)
自分(日本人)の名前が筆頭者になります。
そして、外国人の相手は<備考欄>に配偶者として名前が載る事になります。
配偶者は、結婚しても日本国籍を持つわけではないのであくまでも<備考欄>に記入されるだけ・・・
若干、かわいそうですが(涙)
子供は、ここの家庭に配属するものとして記入されるので日本人親の苗字を継ぎます。
ちなみに、日本では名前も苗字も一つにしなくていけません。
名前1+名前2を合体させるか、どちらかの名前だけを登録するか・・・
つまり、上記の場合では
子供:ベイビーモモコ 山田
と、日本政府のルールで登録するのです。
スペイン国籍の名前:ベイビー モモコ ナダル ヤマダ
日本国籍の名前:ベイビーモモコ ヤマダ
これで、パスポートも作る訳ですから
2重国籍のスペイン日本人の子供は、2つ別の名前が出来上がる訳です。
ちなみに、妻(日本人)が入籍を気に旦那(外国人)の苗字に変えたとします。
もちろん可能ですが・・・あまり特典はありません。むしろ大変なことばかり・・・
外国にいる場合でも、在日本大使館で名前の変更が可能です。
上記の例で「山田 花子」が旦那の苗字に変えたとします。
本人:ハナコ ナダル
となり、全ての日本政府・スペイン政府に提出した公式書類を変更します。
日本国籍上でも、この名前を手に入れた事になります。
しかし・・・
子供の名前はこうなります。
スペイン国籍の名前:ベイビー モモコ ナダル ナダル
(父親苗字)(母親苗字)
日本国籍の名前:ベイビーモモコ ナダル
スペインで暮らし続けるとなると、少し抵抗のある名前になってしまいますね。。。
現在では、セカンドネームを子供に付けない両親が多くファーストネームだけがいいと言う風潮もあります。
私達夫婦の場合、ファーストネームとセカンドネームをそれぞれ
日本の名前、スペインの名前にしようと考えています。
日本国籍に登録する時は、それを続けなくてはいけないのでそれも考慮して(笑)
我が子を迎えるまで45日♪楽しみです。