8月15日に北海道の男性(40)が草むらに入った約1か月後に
マダニにかまれたことが原因で感染症をおこし「ダニ媒介脳炎」で死亡していた事がわかった。
このマダニは、数多くいるダニの中でも殺人ダニと言われるほど害を与える種類で有名である。
しかし、このマダニは特別なものではなく
山や草むらには、どこでも生息している身近なダニの一種である。
出典 madani.etc64.com
野良犬、または草むらを駆け回る犬には耳の中、お腹、目頭などに見かける事が多い。
0.5㎝程のサイズで生息しており、犬やヒトに飛び移り吸血する事で大きく成長する。
出典 total-clean.co.jp
マダニは、特に夏に多い生物で草むらや森の中に生息しています。
体長は約0.3~0.5㎝程度と小さく、草むらに近寄ってきた動物・ヒトに飛び移ります。
マダニは、ハーラー器官という機能が発達しており、哺乳類の出す二酸化炭素の匂いや体臭、
振動などに敏感に反応し動物・ヒトを察知します。
動物・ヒトに飛び移ると吸血活動を行い体を大きくします。
皮膚の柔らかい部分、耳の中・お腹周り・デリケートゾーンなどに集中する事が多いです。
また、愛犬がこのマダニを体に宿している場合
ハグや添い寝等のスキンシップをとる事でヒトに飛び移る可能性があります。
マダニが体に飛び移った後も、一時期は害を及ぼすことがありませんので
吸血活動が進んだ数日後にかゆみな・赤い発疹どの症状を感じます。
※自分が草むら・山に行っていないからと言って安心するのはご用心です。
あなたの愛犬を、公園・草むらで放し飼いで遊ばせていませんか?
○日本紅斑熱:感染するとかゆみの無い赤い発疹や熱を伴う症状が起こる。医療機関で抗生物質・点滴で治療を行う事が出来るがほおっておくと高熱が出て症状は悪化する。
○Q熱:風のような症状、高熱を伴う。治療が遅れると命にかかわる感染症で一度重態に陥ると回復が長引くことが多い。
○マダニ媒介性脳炎:マダニ属のマダニが媒介するウイルス性感染症。脳炎による神経症状が特徴的。東ヨーロッパやロシアで流行がみられ、日本においても、過去に一例の国内感染例が報告されている。
○重症熱性血小板減少症候群:SFTSウィルス 症状は1週間から2週間の潜伏期間を経て発熱、嘔吐、下痢などが現れる。重症患者は、血球貪食症候群を伴って出血傾向を呈す例が多い。2013年にもこのウイルス感染による死亡例が上がっている。
西日本を中心に草むらに多く、例年被害報告が上がっている。
その他、ライム病や回帰熱などの感染症を起こすこともある。
多くの感染症は、熱が伴うもので夏風邪と判断すると病状が悪化する原因になってしまう。
マダニの対策としては、一番に自分の身体に飛び移る原因を減らす事である
- 夏の山登り・キャンプは長袖・長ズボンを着用
- むやみに草むらに入らない、寝転ばない
- ペットが草むらで遊んだ後に抱きつかない、触らない(ペットのダニ駆除をする)
- 山登り・キャンプの後は自分の身体をチェックする
- 見つけたら指でとり、つぶす
- ダニ対策のシートを購入して予防する
草むらだけではなく、家の中にもダニは存在します!
予防するならこれがお勧めです!!
新しいダニ対策!【ダニピタ君】
また、皮膚の柔らかい子供・床を這いまわる乳児・幼児にはこのダニが飛び移りやすい!
また吸血し被害が大きくなるのも子供です。ぜひとも対策をして安全な環境を作ってください。